ペリドット
英名 | Peridot , Olivine |
---|---|
和名 | 橄欖石(かんらんせき) |
主な産地 | アメリカ |
成分 | (Mg,Fe)2SiO4 |
結晶系 | 斜方晶系 |
モース硬度 | 6.5 ~ 7 |
比重 | 3.2 ~ 3.4 |
色 | 黄緑色 緑色 帯褐緑色 |
ペリドットの意味
鮮やかなオリーブグリーンの色あいと、独特の輝きを持つペリドットは、宝石としても大変人気のあ石です。
この「ペリドット」という名称は宝石として取り扱われる時のもので、鉱物学上の名称は「オリビン」といいます。
ペリドットは地核(地球の中心付近)の上部であるマントルの主要成分であり、火山付近で産出されます。
そのためハワイのお土産品として有名ですが、現在はハワイ産の原石はあまり採れなくなっており、アリゾナ産のものが主流となっています。(ハワイで販売されている石のほとんどはアリゾナ産だといわれています)
この石の美しい黄緑色は、含有される鉄やマグネシウムによるもので、鉄分が多いほど緑色が濃くなり、マグネシウムが多く含まれるほど黄色が強く出るといわれています。
ペリドットは溶岩の塊に運ばれて地表に出るため、急激な減圧で石が小さな粒に砕けてしまい、大きな結晶はごく稀です。
この石は、小さくても十分な存在感と輝きを放つことから、流通しているペリドットのほとんどは、他の天然石に比べて小さめ。
少し大きな物になると内部亀裂がかなり目立ちます。そのため、クラックが無い宝石質の大粒は非常に高価です。
ペリドットは8月の誕生石。
古代エジプトでは太陽信仰が盛んだったころ、「黄金の太陽」を象徴する石として崇められていました。
暗闇を吹き飛ばし、神々しい光となって世界を照らし、悪を退散させてくれると伝えられています。
そのため、身を守る護符として古来より珍重されてきました。
また、以前はハワイでよく産出されていたことから、ペリドットは「女神ペレの涙」だと言われ、「火の清め」のパワーを持つと信じられていました。
このことからも、邪悪な物を焼き尽くし、全てを浄化する魔除けの力があると伝えられています。
ペリドットは、嫉妬や妬みなどの外的要因から護ってくれるだけでなく、内なるネガティブな感情や悩みをあっけらかんと吹き飛ばし、明るくポジティブなものへと変化させてくれるパワーストーンです。
物事の悪い面ばかりに目がいってしまう時や、人の意見をマイナスに受け取ってしまう時など、お守りとして身に着けると良いでしょう。
ペリドットの美しいオリーブグリーンの色あいは、まるで太陽の光をいっぱい浴びて輝く草原のようです。
この石を身につけると、希望の光で心を明るく照らし、気持ちがゆったりと開放されるのを感じられるでしょう。
自由でオープンな面を引き出してくれるので、社交性やリーダーシップを養い、人間関係を良い方向へ導いてくれます。
心を開いて人と接すれば、悪意のない事が自然と伝わり、周囲の人からの信頼が高まりやすくなります。
その結果、高め合い、実りのある人脈が育ち、長く良い関係を築いていけることでしょう。人から注目されたい、人の輪の中心的存在になりたいという人にもおすすめです。
また、ペリドットには「幸せ」「夫婦の愛」といった石言葉がこめられています。
夫婦やパートナー同士で、お揃いで身につけると、いつまでも良い関係を保ち、円満を保つお守りとして伝えられています。
※ペリドットは産出される結晶状態がとても小さいため、大粒の物はあまり流通しません。
また、小さな粒の物でも、地表に運ばれる時の減圧によって、内部亀裂が多く見られます。石のモース硬度は中程度ですが、この亀裂のために丈夫さが損なわれています。
強い衝撃を与えないよう、取り扱いにはご注意下さい。