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精解 神の詩 聖典バガヴァッド・ギーター 1
ここに、神との合一に向かう霊性進化の旅が始まる!
人の本体である魂の性質は波動が高いため、誰もが高い波動に包まれると心地よく感じます。愛の中でも無償の愛の波動は、最も高いものです。思いも言葉も行動も、意識して波動の高いものにしていくことが、霊性向上を促し、自分自身と世界を真から幸福にしていく最も良い方法なのです。(第1章より抜粋)
はじめに(一巻より)
「バガヴァッド・ギーター」は、サンスクリット語で「神の詩」という意味です。
この聖典は、真我に到達した聖賢が、普遍意識の中で天界から授かった天啓の書と言われています。
この聖典には、私たちが日々の生活の中で神聖さを高めるための指針というだけではなく、人が地上に生まれてきた本当の目的「霊性を高め、神との合一を果たすまで」に必要な実践的な叡智がすべて記されています。
「バガヴァッド・ギーター」は、地球上のすべての聖典を凝縮した人類の至宝とも言われています。
この聖典は、しっかりと読み込めば他の書物を読む必要はないと言われるほど、真理の言葉で満ちています。繰り返し読んでも、毎回新たな発見があるのです。
ここには、地上に生まれた意味、地上での活動の指針が明確に記されています。
人は、物質世界に囚われて視野が狭くなってしまうと、実在の世界を忘れ、外的世界のはかない華やかさに心奪われることによって、さまざまな困難や苦しみが始まります。一度忘れた至高の境地は容易に思い出せるものではなく、人は神の正しい求め方もわからず五里霧中でさまよい続けることになってしまうのです。
バガヴァッド・ギーターを読んで、内観し、少しずつ理解しながら実践すれば、長い間忘れていた自分に内在する真我を見出していくという本来の目標が明確になり、人生が実りのあるものに大きく変容していきます。
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この聖典は、古くからヨーガ行者たちの悟りを開くための奥義として使われてきただけでなく、現代では万人に対する生き方の指針として、さらに政治、経済、スポーツをはじめあらゆる分野を極めるための行動の指針としても活用されています。
二十世紀最高の超能力者として数多くの難病を治癒に導いたエドガー・ケイシーは、ある時熱心な探究者から「地上に存在するあらゆる書物の中で、普遍的真理に最も近いものは何でしょうか?」と質問されました。
敬虔なキリスト教徒であるケイシーは「聖書」と答えると誰もが予想する中、驚くべきことに、インドの聖典である「バガヴァッド・ギーターである」と答えたのです。
インドで悟りを開いた聖者たちも、この「バガヴァッド・ギーター」を神の叡智として絶賛し、人々に真理を説く時に度々引用しています。
「バガヴァッド・ギーター」は、叙事詩のような形式で真理が描かれています。
インド二大叙事詩のひとつ「マハーバーラタ」の中の、およそ140分の1というほんの一部でしかありませんが、「マハーバーラタ」は、「バガヴァッド・ギーター」のために在ると言っても過言ではありません。
この聖典は、「マハーバーラタ」という大きな神の樹に実る果実のような存在です。しっかりと味わいながら食べて、消化していくことで自分の体の中に浸透していきます。そして果実の種子は、次の世代へと受け継がれていくのです。
現在、誰もがこの聖典を入手して読むことが出来るということは、とても幸運なことだと思います。普遍的真理がこれだけ体系的に凝縮された書は、他には例がありません。
登場人物が多いこともあり、最初のうちは読み進めるだけでもなかなか大変でしょう。でも、繰り返し読んでいると、自分の霊性進化のレベルに応じて毎回新しい発見があります。この聖典は、言葉を超えた真理を示す奥が深い究極の書なのです。
「バガヴァッド・ギーター」の注釈書は数多くあり、そのどれもが注釈者によって解釈の範囲を狭めてしまっています。そこで、本書では、できるだけ理解と解釈を読み手の霊性に委ねて、自力で解釈できるようなヒントを多くする配慮を施してあります。
この聖典の神髄は、しっかりと読み込みながら、その真理を日々の生活の中で実践し、瞑想によって読み解いていくものだからです。
今生でこの聖典に出会うということは、間違いなく真我による祝福であり、恩恵だと確信します。